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講師紹介
東京大学農学部卒業後、自然環境問題・安全保障問題に取り組み、森づくり、米づくり、漁業活動等の現場体験をもとにメッセージを発信。
TBSラジオ『ちょっと森林のはなし』森の案内人(平成20年~平成23年)。
平成23年から尖閣諸島海域に漁船で15回渡り、現場の実態をレポート。元防衛省オピニオンリーダー。元予備三等陸曹。予備役ブルーリボンの会幹事長。
日本文化チャンネル桜『Front Japan桜』レギュラー出演中。産経新聞『直球&曲球』連載中。
共著に『国防女子が行く』(ビジネス社)、『大東亜戦争 失われた真実』(ハート出版)、解説書に『[復刻版]初等科國語[中学年版]』(ハート出版)。新著『戦うことは「悪」ですか』(扶桑社)で第4回アパ日本再興大賞受賞。
(自然環境に関わる溜め池管理の一環として木を伐る作業に参加した際)その直後、目の前で繰り広げられた光景は、私の人生の中でも忘れられないものになった。
指南役のおじいちゃんが、伐る木の前に、米・塩・酒を供え、跪き、手を合わせて「命を頂きます。ありがとうございます」と感謝の祈りを捧げたのだ。おじいちゃんの背中から後光が差しているように思え、雷に打たれたような衝撃と共に何かが繋がった。これだ、と思った。・・
(国を守るとは)もっと本質的には、その国の人が先祖から連綿と受け継いできた文化や価値観、自然観、ひいては自然そのもの、ちょっとカッコつけた言い方をすればアイデンティティを受け継いでいくことなのではないかと。そう思考が繋がったとき、「大事だ、国を守ることって」という思いが、初めて心の底から湧き上がってきたのだった。
『戦うことは「悪」ですか』(扶桑社)より