理事長 上村 和男 東海ゴム工業株式会社 顧問
「社団法人 国民文化研究会」略して「国文研」というこの団体は、昭和31年から今日まで、50数年にわたって、戦後教育で忘れ去られた日本の良き伝統文化や、尊い歴史伝統を、次代を担う大学生や若い人達へマンツーマンで伝えていきたいと決意して発足しました。
この理念のもとに、毎年夏に「合宿教室」というセミナーを開催し、日本人としての生き方を問いつつ、誇りをもって生きるよう研鑽を続けております。参加者も延べ1万3千名を越えました。
イデオロギーによる対立の世界が終わるとともに、今や、政治・経済・文化に関する情報が地球規模で行き交い、まさにボーダレスの時代を迎えています。
これからの日本人はどのように国際社会に対応していくべきだろうか、あらゆる分野でそのことが問われています。日本の国柄を矜恃し、国際社会の中で自信を持って対応していける大学生や若い人達をさらに育成していく所存です。
なにとぞ当会の微意をお汲み取りいただきお力添えをお願い申しあげます。
本会は、様々な職業の有志会員によって構成され、会員相互の研究活動や出版活動を通じて、戦後の学問や思想の混乱を是正し、わが国の歴史・文化に根ざした国民生活の確立を目指しています。
ことに次代を担う大学生・青年層の健全な情操育成のための活動を大きな柱としています。昭和31年に発足。昭和39年3月、文部大臣から社団法人の認可を受けました。
次代を担う“心豊かな青年”の輩出を念じて
日本人としての「ナショナル・アイデンティティ」を心の内にたたえることは、自らの人生の価値と意義とを把握するために必要不可欠のことと思われます。それはまた他国の文化を正しく理解するためにも必要なことだと考えます。自らに侍むところある者のみが他者の矜恃に思いを馳せられるはずですし、自らの心の内に「ナショナル・アイデンティティ」を覚える者にして初めて、他者の「ナショナル・アイデンティティ」の在りかに思いが及ぶものだと考えられるからです。「ナショナル・アイデンティティ」を意訳するならば「国民同胞感」となりましょう。
貿易関係といった物的な経済面での交流においても互いに相手の商習慣などの文化的側面を充分に知ることが大切だと言われます。「物」の取引の前提には「人」と「人」の間に意思の行き来があるわけですから、「物」の移動は同時に文化の交流でもあるといえるでしょう。その意味で、「国際交流」が量的にも質的にも拡大深化していくにつれて、いよいよもって「日本人の、日本文化の真価」が問われてくるのではないでしょうか。
明日のわが国を担うのは、なんといっても大学生を中心とした青年たちです。私どもは、現在の若者、とりわけ勉学を本分とする大学生には、「本当の学問」をしてもらいたいものと念願しています。「本当の学問」とは自国の歴史的文化的な土壌に根ざし、それを基盤に「自分自身の人生観を鍛える学問」のことだと私どもは考えます。
世界のどこに出ていっても恥かしくない個性的で心豊かな青年の輩出を願って、本会では、毎年の夏に全国規模の「合宿教室」を開催し、また、地区別・大学別の「合宿」「読書会」などの研修・諸事業を企画・実践しています

















